神奈川県綾瀬市のWikipediaを見ると「観光地」の項目には以下の記載がある、
というか、これだけの記載しかない。
- 蓮光寺
- 五社神社
- 長龍寺(大橋氏累代の墓碑群)
- 遠山氏累代の墓石群
- 熊野社本殿
- 小園子之社本殿
- 蓼川神社
- 神崎遺跡
このクオリティにも寂しさを感じたが、蓮光寺、熊野社本殿はほぼ隣接と
言って良い程、近い位置関係にあり、かつ遠山氏累代の
墓石群は蓮光寺の墓所にある。
というような些細な理由で、かなり前にも訪ねた蓮光寺と熊野神社を
目的地にして、散歩することにした。
以前も紹介した蓮光寺の二十三夜供養塔
何故だか二十三夜塔には惹かれてしまう。
遠山氏というのは、1590年というから安土桃山時代の末期に初代安則が
三百石高の武士から始まり、二代目は家康の旗本となり、
江戸時代は五百石の所領持ちとなり、約300年、10代に亘り、
上土棚一帯(この辺)を収めたようだ。
次は熊野神社
茅葺の拝殿、少し高台にあるので周りの見晴らしがいい。
参道口には天保八年の庚申塔他が4塔あるが、
これも以前紹介しているので割愛する。
ついでに、ここまで来たので以前奇妙な場所にあった庚申塔が
近くにあったのを思い出したので、訪れてみた。
公道だか私道だか分からないが、養鶏場付帯の卵直売所の脇道で
舗装された5m幅の道路を歩いていくと
いきなり、工場の境界壁で行止りとなり、絵に描いたような袋小路の
脇にある道標、庚申塔、石祠の類。
東 江戸へ十里三丁五間
西 大山へ五里一丁三間
1里=36町(丁) 1町=60間 1間=181.81cmとすると江戸へは39km607m
大山までは19km750mとなる。
ざっくりと江戸と大山の間で2:1の距離に位置する中間地点ということになり、
地理的にもこの辺のどこかにあった道標であろう。
【参照】東京駅と大山山頂の2点をを直線で結んで、2:1に内分する点は、
現在で言えば小田急線の相模原駅付近となった。
あくまでも直線上の内分点であり、実距離は道のりとなるので
かなりの位置補正は必要となると思われる。
この日は127年に一度といったか、節分が2/2になる
珍しい年であり、となれば翌日は梅花も香る立春である。
かろうじて、メジロがフレームに収まった下2枚。
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